第1回ZAGUMIプログラム レポート 「生き方と働き方」を行動とカラダから変える特別な一日 レポート 第1回ZAGUMIプログラム レポート 「生き方と働き方」を行動とカラダから変える特別な一日 レポート

2018/1/21(日)に東京・大手町において、第1回となるZAGUMIプログラムを開催しました。
本プログラムは、今自分が大切にしていることに立ち返り、行動とカラダという視点から、
やりたいことを実現するプロセスデザインとマネジメントを一貫して学ぶプライベートプログラムです。
プログラム募集概要はこちら(PDF)をご覧ください。

岡田 充弘
講師 岡田 充弘 カナリヤ(株)
クロネコキューブ(株)
ウズラ(株)
代表取締役
講師 鈴木 岳. (株)R-body project
代表取締役
田村 英彦
ファシリテーター 田村 英彦 (株)ふろしきや 代表
タイムスケジュール プログラム内容 担当
12:30

12:45
プログラムの説明 田村 英彦
12:45

14:00
【第1部】顔を上げる(自分の実現したいことを表現する)
エッセンス講座〜プログラムワーク〜ディスカッション
岡田 充弘
田村 英彦
14:00

14:10
休憩
14:10

16:40
【第2部】背筋を真っ直ぐに(カラダを正して真っ直ぐな自分を知る)
エッセンス講座〜カラダ診断〜改善体操
鈴木 岳.
16:40

17:00
休憩
17:00

18:30
【第3部】前を向く(自分らしい実現方法をデザインする)
エッセンス講座〜プログラムワーク〜ディスカッション
岡田 充弘
田村 英彦

今回の会場となったのは、オリンピアンやプロアスリートから一般の方まで自分自身のカラダと向き合う場所、R-body project運営の「コンディショニングセンター」。参加者自身が自分が実現したいことを表現し、アプローチ方法を見出します。「顔を上げる」「背筋をまっすぐに」「前を向く」という三つのステップで進みます。

第1部 「顔を上げる」 ― 自分の実現したいことを表現する ―

田村 英彦:(以下 田村)
今回のプログラムのファシリテーターとリード役を務める田村です。現在、企業の働き方・オフィス空間をプロデュースする仕事、地域活性に関わるプロジェクトのまとめ役を担う「株式会社ふろしきや」の代表、実家のパン屋の遠隔での支援など、複数の仕事を掛け持ちしています。今の自分に至るまでに自分自身を変える人や考え方との出会いがありました。このプログラムでは、様々な講師やメソッドを交えながら、自分と対話し、働き方や生き方を行動とカラダから考える1日にしたいと思っています。
田村
まず、生き方や働き方というとどうでしょうか?
今、本当にいろいろな情報が目に入ります。他人の成功例が目に入ったり、リスクを最小限にとどめた“正解”を探してしまうことで、“自分の生き方を創って楽しむ”をという姿勢をふと忘れることがあります。最初にその楽しさを思い出すワークから始めたいと思います。この場では「顔を上げる」という最初のプロセスで、この広い場所で、大きな紙に好きなだけ、大小関係なく自分自身の実現したいことを書いて欲しいと思います。やりたいことが出きったら、やりたくないことを書いてみて、その逆から考えてみて下さい。
生き方はプロセスの連続です。自分自身で道を作っていくこと、そこに正解はないことを感じて貰いたい。型にはめてしまうばかりではなく、自分は自分で動かすもの。プログラムでは参加者に対し軸に沿って「実現したいこと」を模造紙に書き出すように伝えました。
参加者には軸に沿って書けるだけ書いてもらっています。合わせてなぜそれを実現したいのか、またそれを実現することでどうなりたいのかを考えてもらいます。
田村:
これから実現したいことが少しずつ表現できて来たでしょうか。紙に入り切らない程の量になった人も見受けられます。量が多い少ないは気にしないで下さい。書いた付箋の一覧を見て、あなたが今どういう状態か、今のあなた自身を客観的にみて下さい。
あなただけの人生の旅程、実現できたらワクワクしませんか?
田村:
そして、やりたいことを実現させるためには、その時間を作り出す手段や考え方を柔軟に変えていく必要があります。現在、3つの会社の経営を両立させている、岡田さんに考え方について、話をしていただきます。
岡田 充弘:(以下 岡田)
こんにちは、岡田充弘といいます。今は脱出ゲームを制作するクロネコキューブ、特撮機材を開発するカナリア、そして建築とデザインを行うウズラという、3つの会社を経営しています。どれも計画的なものではなく、全て人とのご縁で起業させていただきました。だからその時は先のことまで考えていない状態でしたが、それが逆に面白く感じています。財務や法律のことはしっかりしつつ、今も事業計画書は作らず自由に未来を描いています。企業に勤めていた経験もあり、今だから気づいたことも多く、伝えられることを伝えたいと思います。
ただ自由は、リスクの裏返しでもあります。正解が何かわからない中で、全て自分で選んで決めていかなければいけません。その中でも最大のリソースである「時間」をどう使うのかと、どこに身を置くのかはとても大切。参加者も熱心にメモを取りながら岡田さんの話に耳を傾けます。
岡田:
まず、可能な限り働き方・生き方を分けないで、全てを人生の一部として考えることが大切だと考えています。そして長期視点に立って、信頼はお金よりも高いという気持ちを常に持ち続けることです。その上で、時間をどう使うのかによって運や人との縁が変わります。これは一つの例ですが、僕の場合は公私一体の時間割を作っています。曜日によって外出や出張、趣味、勉強の時間を分けたり、時間によって事務処理、交流の時間を分けたりと、五月雨式に組んでいます。遊びの中に仕事があったり、仕事の中に遊びがあったりするので、やはり生き方と働き方は分けないほうがいいと思います。
そして、さらに今の時代はデジタルツールをうまく使いこなすことも重要です。テクニカルなことをいうと、判断を早くすることや実行の速度を上げることで、時間を生み出すことができます。判断を早くするためには手持ちの情報をいかに整理できるかが重要。整理のルール化、ほかにもメーラーとtodoツール、カレンダーを活用することでタスクの抜け漏れを防いでいます。それで生まれた1秒、1分、全てが自分の時間になって帰ってきます。
岡田さんの話を聞いた後は、もう一度ワークに戻ります。今度は今感じている自分とありたい自分の可視化。参加者同士でこれからどうありたいか、少しずつ対話する声が聞こえ始めました。

第2部 「背筋(せすじ)を真っ直ぐに」 ― カラダを正して真っ直ぐな自分を知る ―

第2のステップでは(株)R-body project代表の鈴木岳さんから「コンディショニング」についての講座です。カラダは自分のものでありながら知らないことも多い。カラダによって自分自身の行動も大きく変わり、実現したいこととの距離感も変わってきます。
鈴木 岳.:(以下 鈴木)
まず先にお伝えしたいのは、このZAGUMIのプログラムではカラダをどうしたいのかよりも、「自分の人生をどう生きたいか?」という大きな枠組みでものを見てほしいということです。人生をわくわくして最高に生きるためにベースになるのはカラダです。
スポーツで例えると分かりやすいのですが、姿勢が悪かったり肩が上がらなかったりする選手がいくら筋力トレーニングしても、スポーツは上手くなりません。まずは正しい動き方をするために、姿勢を正したり、肩を上げられるようにしたりして、カラダを整えてから鍛えること。これは何も、スポーツ選手だけに限りません。
鈴木:
皆さんが生きていく上で、痛みなく健康にカラダが動く状態じゃないと、仕事も生活も成り立ちません。コンディションが下がると仕事のパフォーマンスも落ちますよね。臓器や筋肉など全ての機能が正常であることは、生きる土台を作ります。コンディションはその日によって変わりますが、いい体調であり続けること、そのプロセスをコンディショニングと呼びます。
実は日々、このコンディショニングが整っていることが大前提でものごとは進んでいます。大前提であればあるほど、当たり前すぎて気づかないんです。コンディションが崩れることで初めて、「カラダって大事だな」と思うわけです。
コンディショニングは生きている私たち全てに関係することです。その「コンディショニング」について、もう少し理解を深めていきましょう。
皆さんは、腰が痛くなればどこへ行きますか?
接骨院や病院へ行きますよね。日本は優秀な保険国家のため、何かあれば病院へ行き治療をしてもらいます。治療するというのは、腰痛であれば腰をもみほぐすというように、痛みの箇所を診るだけで痛みの根本の原因にまでは関与しません。では腰痛の本当の原因とは一体何なのでしょう。
鈴木:
今日いらっしゃる皆さんは、立ったときに手の甲が前を向いていますよね。
これは腕が内側を向いているということです。腕は肩甲骨に繋がっており、腕が内側を向くと肩甲骨が外側に開き、背中が丸まるため猫背になりやすく、またばんざいをしようとすると肩の骨がつっかかり、腕が上がらないんです。その時私たちのカラダは、腰を反ることで腕を上げようとします。これが腰痛の原因なんです。だから腰を揉んでも一時的に痛みがなくなるだけで根本的な解決になりません。
実は私たちは、日常の中で自分のカラダのことを普段意識せず、悪くなれば医者に任せっきりにしており、カラダの現状を自分で深く把握できていません。すなわちコンディショニングを自分でできていないのです。
鈴木:
皆さんが生き生きと生活するために必要なのはコンディショニングという自分のベースです。とはいえ、カラダの現状把握は自分ひとりで行うことは難しいので、トレーナーについてもらってください。目標設定をし、現状とのギャップを生み出すことで課題点が見つかります。そこを整えていく。自分のカラダを自分で管理できるための手段としてトレーナーはおすすめです。
自分のカラダは一生ついてきます。自分のカラダに意識をもつことが、コンディショニングにおいて必要です。それではここから、7つのカラダの動きのチェックを行い、自分のカラダについて知っていきましょう。
参加者2、3人に対しトレーナーが1人つく形になり、早速カラダの動きのチェックが始まりました。R-bodyでは、今どういう姿勢でどのような動作をしているかを知るために、Gray Cookらによって開発されたファンクショナルムーブメントスクリーン(FMS)のチェックを行います。3点満点で一つずつチェックを行います。動作テストを3点満点で評価し、1点の項目がある場合は、何が問題なのかを把握することから始めます。

指定された動きが正しくできているかどうかで点数がつけられます。
カラダがぐらついてしまったり、硬くてそれ以上動きができない、という場合、カラダはおそらく何かしらの問題があると考えられます。例えば、仰向けに寝て片脚を上げるテストで、全然足が上がらない場合、原因としては筋肉の硬さやカラダが上手く使えていないことなどが考えられます。そういった機能不全があると、どうにか動作をしようと上げる脚の膝を曲げたり、支持脚を浮かせたりといった代償動作が起こります。これが日常生活のなかで繰り返し生じることで様々なカラダの不具合を引き起こす要因になってしまう・・・とうい悪循環につながってしまいます。その原因を突き止め、それを改善する為に必要なコンディショニングトレーニングで根本的な問題解決を行います。

このように、参加者自身のカラダの悩みがどこからきているのか、どうすればそれが治るのかを丁寧に教えてくれるため、参加者もじっくり自分のカラダと向き合うことができます。さまざまなコンディショニングを行い、もう一度最初に行ったカラダの動きのチェックを行うと…なんと45度しか上がらなかった足が、ほぼ90度まで上がるようになっていました。これには参加者も満面の笑み!できないことが出来るようになる喜びは、大人になっても変わりません。

第3部 「前を向く」 ― 自分らしい実現方法をデザインする ―

これまでの時間で自分が何をやりたいのか、自分のカラダがどうなっているのかという自分の骨組みを理解し、それを実行に移すための最後のステップは「前を向く」。
田村:
「前を向く」にあたり、最初にお伝えしたいのは「幸せになる決意をする」ことです。具体的には「幸せになる」と強く心に思って行動をすることです。これは自分の行動を変えていく最大の原動力だと思います。
田村:
その上で自分自身の限られた24時間の使い方を皆さんに考えてほしいと思います。さきほど岡田さんからもあったように、時間はとても大切なリソースです。普段の自分の時間の使い方がどうなのかを可視化し、その中に取り入れたい習慣を入れてみてください。
プログラムが始まったときに比べ、大分リラックスした空気が漂っています。
自分がやりたいことについて、どんなステップがあるのか、またどんな思いがあるのか。他の参加者とディスカッションすることで、徐々に視野が広がり、見える世界が変わっていきます。
岡田:
起業して感じたのは思っている以上にやってみて分かることのほうが多いということ。皆さんもうすうす気づいていると思いますが、まずは行ってみて、会ってみて、やってみることが大事です。そしてその上で「選ぶ」ことを意識してみてください。判断の精度がより上がります。
やってみたことをまずは振り返り、良かったのかどうかふるいにかける。そうすることで次に行動に移すとき、判断材料も経験値も増します。だからまずは、やったことのないものや、成功の確率が低いものにも「まずはやってみる」というマインドで取り組んでみましょう。
もう一つ、気を付けておきたいのは幸せをはき違えないこと。よく世の中で出世や上場したり、メディアに露出したりするようなすごい人になろうと駆り立てられる人がいます。けれどすごさを求めることと、幸せを求めることは似て非なるもの。幸せを求める技術は違います。人とのご縁を大切にしたり、周りに感謝したり、そうした循環でものごとを考えると、不思議とうまく回り始ると岡田さんは話します。
岡田:
このあたりを混同してしまうと中途半端になってしまったり、さまざまなことを成し遂げても浮かない顔をしていたりするのではないでしょうか。もっと、幸せを読み解いてみてください。人によって幸せは好奇心の赴くままに動くことなのかもしれないし、身近な人に恵まれることなのかもしれません。このプログラムの後も自分自身を掘り下げて、ぜひ考えてみてください。
田村:
本日のプログラムでのアウトプットは今の自分を表しているもの。持ち帰って大切にして下さい。今はそれほど特別なものには思えないかもしれません。しかし、時間を空けると「この時に思ったことができているな!」「こうしたいと思っていたことを忘れていたな〜」など自分と自分が対話できる貴重なツールです。
今日の自分の想いが未来の自分の支えになります。今後の人生の節目節目に眺めてまた書き換えたり、対話を重ねていってほしいと思います。

編集後記

今という時代を生きている私たちは、日々の生活の中で仕事や育児、やることに追われ「自分自身」をないがしろにしているように思います。少し体の痛みやだるさを感じても薬を飲んでやり過ごしたり、実現したい未来を後回しにしてしまったりするうちに、どんどん自分の体や心の「声」に鈍感になってしまいます。今回1日という時間を使い、自分の体や心に問いかけることで自分自身の「声」に気づいた人もいるのではないでしょうか。顔をあげ、背筋をぴんと伸ばし、前を向く。準備運動は終わりました。このプログラムに参加した皆さんは、どんな未来に向かって進み始めるのでしょうか。

山崎 麻梨子
山崎 麻梨子 1990年生まれ。神奈川県横浜市出身。大学卒業後オーガニックのセレクトショップにて販売員として働く。もっとつくり手の想いに触れたいと、日本のものづくりを伝えるwebメディア「セコリ百景」に参画。株式会社アスノオトにて、都市と地域を繋ぐコーディネーターを育成する地域共創カレッジ事務局も務める。
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